下北沢トモクリニック ニュース(季刊) <第5号>

2005年7月31日発行

【ご挨拶】

トモクリニックは開業後まもなく6年を経過しようとしています。 気軽に相談できる皆様のホームドクターとして、また、特に病気の 早期発見・早期治療の必要性を開業時から重視し、最新の医療機器に よる迅速な診断と治療をこころがけてきました。昨年から今年に かけてはインフルエンザが大流行し、3月からは花粉症が猛威を ふるい、体調管理に苦労した方も多かったことでしょう。さらに、 この夏の猛暑に体調を崩しがちな方も少なくないと思います。 備えあれば憂い無しといわれます。日頃から、自分の健康状態を把握し、健康管理を継続することが、 病気の予防につながると考えられます。今回は日本人の3大死因とされる、がん(30%)・心臓疾患(16%)・ 脳血管疾患(13%)を予防するための検診についてまとめてみました。              院長 村上知文

◇◆◇定期検診受診の勧め◇◆◇

最近は、健康に関心がある人が増えてきていますが、「自分だけは大丈夫」と思っている人が大半を占めているのが 現状です。人間ドックの全国データによると2003年に人間ドックで検査を受けた311万人のうち、まったく 問題なかった人は、わずか13%でした。もっとも多かったのは肝機能異常で25%、高コレステロール24%と 続きます。これは生活習慣の欧米化が進み、体調が悪くても無理を続けることが大きな原因と考えられます。
これらに加え、高血圧、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病は、自覚症状に乏しく、放置すると動脈硬化が進行し 心筋梗塞や脳卒中などの致死的な病気を引き起こします。会社員は会社検診の結果を放置せず、治療が必要な異常は 医療機関を受診し治療を継続することが重要です。また、自営業や主婦・退職者など、検診を受ける機会の無い方は、 区などの自治体が行っている無料の検診を上手に利用することが必要です。トモクリニックでは、世田谷区に加え 杉並区の基本健康診査(誕生日検診)が自己負担無く受診可能です。誕生月前後に区から検診用紙が送付され 3月31日まで受診可能です。会社検診などの機会が無い40歳以上の方(杉並区は30歳以上の方)を対象にしている ため、基本的には社会保険の加入者には送付されませんが、検診の機会が無い方は保健所に相談すると受診できる 場合があります。また、2年以内に受診していない方には用紙が送付されないので、ご自分で保健所に電話し、 用紙を取り寄せることにより受診可能になります。

★基本健康診査(誕生日検診)受診の方へのお知らせ★

基本健康診査の内容は表に示すように、ほぼすべての生活習慣病を網羅しています。
検診をより受けやすくし、内容を充実させるため8月から次の2点を改善致します。
  1. 予約制を導入し、待ち時間を短縮します。

    基本健康診査を予約制にし、待ち時間及び検診時間の短縮を図ります。
    検診にかかる時間は待ち時間も含め30分以内を目標とします。

  2. 動脈硬化度測定を実施します。

    最新の医療機器を導入しました。心臓から両手両足までの血液の流れる速さを測定 することにより、「動脈硬化度」及び「10年以内に脳卒中や心筋梗塞を発症する 危険度の割合%」が評価できるようになりました。区の基本健康診査受診者及び人間ドック受診者 には、負担無く、この検査を受けて頂くこととしました。少しでも皆様の健康管理のお役に立て ればと存じます。(この検査のみを希望される場合は、今まで通り3150円の自己負担で受診でき ます。)せっかくの機会を上手に利用してみてはいかがでしょうか。
基本健康診査 検査内容
尿糖:糖尿病の有無を調べます
尿蛋白・尿潜血:腎臓・泌尿器の病気を調べます
総コレステロール:動脈硬化になりやすい傾向を調べます
HDLコレステロール:低いときには動脈硬化になりやすい傾向があります
中性脂肪:高いときには、生活習慣病になりやすい傾向があります
GOT・GPT:主に肝機能をあらわします
γ-GPT:高いときにはアルコール性肝炎の疑いがあります
アルカリフォスタファーゼ・ZTT:肝臓病などがわかります
尿酸:高いときには痛風の疑いがあります
尿素窒素・クレアチニン:高いときには腎臓病の疑いがあります
アミラーゼ:高いときには膵臓病の疑いがあります
総蛋白・アルブミン:低いときには肝機能障害、栄養障害または肝機能障害等の疑いがあります
血糖・HbA1c:高いときには糖尿病の疑いがあります
白血球数:血液疾患等の有無を調べます
血小板数:低いときには出血しやすくなります
赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット値:低いときには貧血の疑いがあります
心電図:心臓の働き具合を調べます
精密眼底検査:動脈硬化、糖尿病等の進み具合をしらべます
胸部レントゲン:肺・心臓の病気を調べます。肺がん検診をかねています
血圧測定:心機能、動脈硬化などを反映します

次ページへ